もしもの帰国に備える 〜その1

シンガポール流のロックダウンであるサーキットブレーカー(略:CB)が2020年4月7日から始まって4週間。そのCBが2週間経った時点で、当初の予定の4週間からさらに4週間追加されることが決まり、6月1日まで延長になったシンガポールです。
基本的には食料品・日用品の買い出しとエクササイズ以外の外出は禁止。ライアンもCBの少し前から在宅ワークが始まりましたが、CBになってからはオフィスのあるビルに入ることも原則出来なくなりました。CB開始頃に比べて今は規制が一段厳しくなり、開いているお店もさらに絞り込まれています(明日5月5日から少し緩和されます)。ちなみにこちらでは罰金、禁固刑やビザの剥奪などの罰則もあり、チラホラと罰則を受けた話もSNSに流れている状況です。
根が真面目な私などは規制が厳しくなってから恐々としていたのですが、そもそも超インドアで外に出ない人なんだから、これまでと大した違いなんてないじゃないか…とライアンに呆れられている始末でして、全くもってその通りなんですよね(苦笑)。

 

さて。こんな状況のコロナ禍のシンガポールで、雫の備えとして行ったことを今日はお話しさせて頂こうと思います。
それは何かと言えば、万が一の突然の帰国に備える狂犬病の抗体検査です。

というのも、まだCBが始まる前のこと、日本の動物検疫のHPで犬の帰国の条件を確認しておこうと見てみたところ、緊急帰国している人がたくさんいることを知り、驚きました。ペットの日本入国には条件がいろいろあり、その条件が満たされていない場合には空港に留め置かれることになるのですが、その係留施設に空きがない状況だったのです。私自身も万が一の帰国に備えて確認したくらいですから、考えてみれば当然といえば当然かもしれませんが。

我が家の場合はまだ、というか今も、本帰国の予定はありません。ライアンの駐在にはもともと期限が決まっていませんでしたし、仮に帰国することになったとしても、ライアンの立場上、時間に余裕があるだろうからそれから雫の帰国の準備をすれば間に合うとの判断で、今までのんきに構えていたのです。ですから急に帰国するとなっても、雫の準備が間に合わないというのが現状です。ところが、まさかのこの事態。緊急帰国を考えるような世の中になるとは思ってもいませんでした。

ということで、せめて今できる帰国の準備をしておくことにしたのです。今すぐということではなくても、気持ちの余裕を持てるくらいのことはしておいた方がいいのでは?と考えたからです。
そして雫の場合は、狂犬病の抗体検査が手始めなのです。

 

抗体検査は日本に入国する必須条件で、狂犬病予防接種の有効期間内に2回以上接種した上で確実に抗体を持っていますよ、と証明してもらう必要があるもので、その証明には指定された検査機関で行わなければならないのですが、シンガポールにはその機関がないため、採血をしたあとイギリスへ送られることになります。
ご存知のようにイギリスは今大変な状況ですから、通常であれば1ヶ月半くらいで検査結果は届くらしいのですが、もしかしたら3ヶ月くらいはかかるかもしれませんよ、というのが動物病院の先生のお話でした。
3ヶ月とは随分と気の遠くなる話ですがこればかりは仕方ありませんので、もちろん気長に待つことに。この3ヶ月の間に状況が好転し、緊急帰国?は?それってなんだっけ?の状況になればそれに越したことはありません。というのもこの検査結果は2年間有効なので、いざとなれば帰国できる、そのための準備でもあるからです。

ところが、3ヶ月かからず驚きの3週間後、「検査結果に問題なし」という連絡が入りました。実物の書類が届くまでにはもうしばらく時間が必要ですが、なにはともあれ一安心。

 

シンガポールに暮らしている今、外国人であることが理由で特段不安になることもないので、結局今のところ緊急帰国をするつもりはありませんが、それでも、今回スムーズに抗体検査が行えたのは、日本の動物検疫の職員さんのアドバイスのおかげ。雫が日本を出国する時に、いずれする帰国に備えて「必ず」1日の漏れなく狂犬病の予防注射を受けておいてください、と教えて頂いたことが非常に役立ちました。例年しっっっかり確実に(慎重を期してどんどん前倒しになってしまいましたが)スケジュールに組み込んで注射をしてきた自分を褒めたいくらいです。

 


ニコニコ雫
お出掛けじゃなくて、病院なんだけど…

 

さて、その2では動物病院の様子をお伝えする予定です。つづく。

 

今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。

 

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5 件のコメント

  • はじめまして。私もシンガポールで犬を飼っています。シニア小型犬です。
    今回のコロナの件で、私も同じような状況で同じようなことを考えました。うちも毎年狂犬病接種は欠かさないものの、帰国の予定がなく抗体検査をしていない状態です。ラボのあるイギリスの状況が心配しつつ、CB前にかかりつけの先生に相談したところ、ラボのホームページにも抗体検査は優先順位が低いと書いてあったのもあり、うちは血液を送るのを見送ることにしました。のおさんは無事に抗体検査結果を受け取られたようで、良かったですね!
    うちも次の可能な機会には抗体検査をして、万が一の場合に備えたいと思います。危機管理が出来てなかったなと反省です…ワンコは絶対置いて行けないですものね。
    CBが始まり延長され、うちのワンコの血液検査も延び延びになっています。獣医院のコロナ対策に私も最初はビックリしました。でもしっかり対策されていると安心できますね。私が行ったときにはマスクをしているワンチャンもいました!予定通り6月初にCBが解除されて、普段通り獣医さんに行けるようになるといいですね。

    • コメントありがとうございます。
      帰国の予定がない中で、2年ごとに抗体検査をし続けるのはワンコの体の負担を考えるとなかなか難しいことだと思います。ただ、おっしゃるように危機管理の面から見ると今回の件は勉強になりました。。。Miyoさんのお話からすると、うちの場合はどうやら偶然が重なって検査結果を受け取れたような気がします。ハードコピーはまだ手元に届いていないのですが、ありがたい限りです。6月以降は気兼ねなく動物病院に行けるようになるといいですね。
      マスクをしているワンコさんとはかわいらしいですね!我が家の周りでは見掛けたことがありません。うちのコは鼻ぺちゃで目と鼻が一直線に並んでいるため、マスクは絶望的に無理なので(笑)、マスクワンコさんに会ってみたいです。

  • こんにちは!再び失礼します。
    今日、獣医さんに行ってきました。クリニックのコロナ対策はCBの頃と変わりなく、ワンコのみが院内に連れていかれ、飼い主は先生と電話で会話です。少しやりにくいですよね。
    前回出来なかった狂犬病の血清証明書の件を再度尋ねたところ、そのクリニックが血液を送るイギリスのラボはまだ受け付けできないと言われました。ラボによって状況、対応が違うようです。そこで、もし差し支えなければ、のおさんが利用されたラボの名前を教えていただけないでしょうか。

    • コメントに気付かず、失礼しました。
      ちょうど本日、動物病院にハードコピーを受け取って参りました。
      書類に記載されておりますラボはbiobestとあります。こちらです。 http://www.biobest.co.uk
      お役に立ちましたら幸いです。

  • ラボの件、教えてくださりありがとうございます!
    シンガポールもフェーズ2が始まってから、出来ることも増えて、街の様子も変わってきましたね。
    といっても、うちはもうしばらく様子をみようとまだ引きこもってますが…
    のおさんご一家、雫ちゃん 引き続き健やかに過ごされますように^_^

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