見えなかったもの、黒斑が教えてくれたこと

あら、しっぽのカタチが、シュッとしていてかわいいな。


眠いけど…

カメラを向けたら、目が完全に開かないながらも、いつものように撮影協力してくれる雫さんです。

 

普段このように横になっている時には、しっぽは足先の方に向かって下がっています。背骨のカーブと同じ角度で自然にしっぽは下を向きます。
この時はしっぽの根元に角度がついて、ピンとしていました。

 

それでこんな風に、見慣れないしっぽのカタチが作られていたみたい。


シュッ

 

別のアングルから、回り込んで撮影、撮影。


次はこっちですか

雫さん、カメラの向きに合わせて、目線をこちらにくれるのです。

 

目が覚めてきて、雫のしっぽの角度がゆるくなってきて、私、はたと気が付いた。


へ?

 

雫のしっぽの根元の黒い斑は、背中からしっぽにまたがって斑になっているではありませんか!!!

 

しっぽの根元に黒斑があるのはもちろん知っていました。
しっぽの方にまで黒斑が広がっているのは、あくまでの毛の長さ分がしっぽの付け根にかかっているだけで、黒い毛の根元部分は背中にあってしっぽにまで黒斑はないと、なんとなくそう思い込んでいました。

 

例えばこのように、

しっぽがキリッと立ち上がっていると、しっぽの毛がフサッと背中にかかって、しっぽの付け根は見えなくなってしまうし、

 

いつもの寝姿のように、

しっぽが下がっていると、どこまでが背中かどこからがしっぽか境目が見ただけでは判別しないから。

 

誤解のないように言っておきますが、雫のしっぽが白かろうが、黒斑があろうが、それはどちらでも構わないのです。
しっぽの色にこだわりはありません。

 

ですが、雫と一緒に暮らして約7年半。こんなにこーんなに毎日見ているのに、いまだ新発見があるとは!そのことに驚きです。

そして、見ているようで見ていなかったのか、思い込みで見えなかっただけなのか。今まで気付かなかった自分にも驚いてしまいました。

 

これって、雫のことだけに限らず、すべての事象に通じているのではないだろうか?!
ささいなことから人生を左右するくらい大きなことまで。
すぐ目の前にあるのに全く気付いていない、大事なこと。
私は目の前にある大事なことを、まるで見えていなくて、見過ごしていないだろうか?とても心配になりました。

でも、フラットな心で見てみたら、その大事なことに気付けるということ・・・?

 

雫の黒斑が、そんなことを私に教えてくれました。

 

そして、これからのお年頃の雫の些細な変化は見逃さないように気をつけなければ、と気を引き締めるのでした。

 

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