エネルギーの塊

そろそろ寝る準備を始めようかという時に、雷が鳴り始めました。
どんどん雷が近くなるにつれて、雫は落ち着かずに、あっち行ったりこっち行ったり。

私はパソコンに向かっていたのですが、雫に呼ばれて、一緒にあっち行ったりこっち行ったりを付き合います。

 

そのうち雫は、クローゼット部屋と呼んでいる部屋に行き、部屋の隅の方で落ち着きました。

私は、踏み台をテーブルにパソコンの続きをすることに。

 

私と雫はすぐ近くにいるけれど、くっついているわけではなく、それでも雫の息が熱く感じるくらい近くにいます。
空気を伝わって体温も感じるくらいです。

雫ってエネルギーの塊なんだな。熱いあつーいエネルギーそのものなんだな。

 

雷が鳴っていると天井の低いところに行きたがる雫が、踏み台の段差の隙間をすり抜けて、それに私が驚きそして喜んでいると、妙に得意気な笑顔を見せました。

私が喜んだのに反応して、うれしそうです。

 

その後も私はパソコンをカチャカチャやっていたら、やがて雷が遠くに行っていて、いつの間にか雫が部屋から出ていました。後ろを振り向くと、雫は私の方を見ていました。


大丈夫みたいだから、リビングに戻ろうよ

そうだね、戻ろうか。そして早く寝ようね。

 

小さくてふわふわで柔らかくて優しくてあたたかい。そこにいるだけで幸せな気持ちにさせてくれる癒しの存在。その実は熱いエネルギーの塊。
雫も他のペットさんも、自分も他の誰かも、エネルギーの塊なんだろうな。
エネルギーはカタチを変えて巡っているように、自分がいることで発しているささやかなエネルギーはどんなカタチに変わって巡っているのだろうか。。。

そんなことを考えた雷の夜でした。

 

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