憎っくきヤモリ

ライアンが出張に行った日に限って家の中で遭遇するのです。南国とは切っても切れないアイツです、ヤモリです。

プロフィールにも書いていますが、私は雫を迎えるまで、実は動物全般が苦手でした。雫と一緒に生活するうちに、動物苦手のハードルは大分下がったとはいえ、相変わらず苦手なものは爬虫類、両生類、昆虫。。。

外で遭遇する分にはまだ大丈夫なのです。私のテリトリーである家の中で見掛けようものなら、そりゃもうパニックです。

シンガポールの住宅には網戸がついていないので、窓やドアを開けるときにはヤモリが侵入しないように細心の注意を払っているのですが、先日、エアコンのメンテナンスがあったときにドアを開けっ放しにされ、その時侵入したのでしょう。

その晩、ライアンが出張でいなかったので、今日こそは早く寝よう!と雫と寝室に向かう時のことでした。
目の端に何かが入り、見上げると、ダイニングテーブルの上の天井と壁の角にヤツがいました。一瞬見なかったことにしようとしたのですが、そんな訳にいきません。ヤツを閉じ込めておけるような手頃な箱を取りに別の部屋に行き戻ってくると、1mくらい移動していました。
わ!と思った瞬間、ヤツがボトリと落ちてきたのです。

ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

23時のことでしたが、思わず大絶叫。
私の恐怖の叫びを聞いた雫は何事かと驚いて怖くなったらしく、私に駆け寄り、必死の形相で私によじ登ってきました。雫も怖がらせてしまいました。

天井から落ちたヤツはシュルシュルシュルと窓の方に逃げて行ったのですが、どこに行ったのか怖くて確認できません。3メートル先のカーテンを揺すったところで何の意味もありませんが、これ以上自分ではどうすることも出来なく、きっと隙間から逃げたんだ、と勝手に解釈して寝ることにしました。


窓のサッシの下になぜかこんな隙間があるのです

 

翌朝、カーテンを開けてもヤツを見ることはなく、私は逃げたんだと思い込んで普通に過ごしていました。
夜、出張から帰ってきたライアンに事の顛末を話したあと、しばらくしたら、ライアンが捕まえた〜!と大声で別室にいる私に言い放ちました。

カーテンの方に逃げたという私の話を、私は自分の都合のいいように解釈して逃げたことにしましたが、ライアンはそうは思っていなかったらしく、カーテンを揺すってみたら上から落ちてきたそうです。今度は家の奥に向かって逃げたそうなのですが、トカゲ類は大丈夫なライアンはえい!と手で押さえたら、しっぽを切ってまた逃げたところを捕まえたそうです。

ちっちゃいヤモリだったから大丈夫だよ。

大きかろうが小さかろうが、そんなことは私にとっては大差ないのです。どうでもいいのです。
とりあえず、日中鉢合わせしなかったことに感謝し、これで(思い込もうとしなくとも)落ち着いて家で過ごせるようになり、ホッとしました。

 

シンガポールには、こんなスプレーが売っておりまして。

友人からの情報によると、これをヤモリが侵入しそうなところにスプレーしておくと来なくなるらしいです。対象は虫ではないですけれど、防虫剤のようなもの、とのこと。

 

頻繁にドアの開閉をする勝手口のドアや床にもスプレーをし直して、


スプレーをしたらドアが白くなっちゃいましたが、やむなし

 

バルコニーのこの部分にもスプレーで結界をはっておきましょう。

万が一ヤツがまだ家にいた状態でもしこのスプレーを先にしてしまったら、かえって家の中に居座ってしまうだろうと警戒して、日中にはスプレーせずにいたのです。

お互いのために、今後もう二度と私の前に現れてくれるでないぞ。

 

いつもは写真を撮っていると寄ってくる雫が、ヤモリスプレーは嫌なんだって。

 

今日もお付き合い頂きありがとうございます。

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