雫の膝蓋骨脱臼について

前記事が、雫の筋トレの屈伸運動についてでしたので、今日は、なぜ筋トレをしているのか、雫の膝蓋骨脱臼についてのお話です。

 

すでに何度かお話しておりますが、雫はペットショップ出身です。
迎える際には、ペットショップから膝が弱く脱臼しやすい状態であることは説明を受けておりました。
その時スタッフもペットショップ専属の獣医師も、成長とともに治ってくることもある、とおっしゃっていましたので、私達はあまり深く悩むこともなく、日々を過ごしておりました。
雫は痛そうな素振りや足を引きずるような様子もなかったので、私達はてっきり、雫の膝は成長とともに良くなったのだとばかり思っておりました。

ところが、2歳のお誕生日を目前に控えたある日、ライアンが帰宅した際に雫は興奮してジャンプし、着地した時に悲鳴をあげました。そのあと足をひきずる仕草。
赤狆の頃の脱臼しやすいとの指摘はやはり頭の片隅に常にあったので、診療時間は過ぎていましたが、近所の動物病院に駆け込みました。

そこでの診察は、膝蓋骨脱臼で
左:レベルⅡ
右:レベルⅠから、今回レベルⅡに移行したのではないか
とのことでした。

脱臼の症状は良くなることはなく、現状維持か悪化するのみ。ただ手術をすれば完治は可能。もし手術をするなら若く体力があるうちにする方が良いだろう。と説明されました。

成長とともに膝は良くなったと思っていた私達は、ショックでした。。。

 

それから、情報収集するようになりました。

膝蓋骨脱臼は小型犬に多いこと。床が滑りやすいのは症状を悪化させること。ジャンプは膝に負担がかかること、そのままにしていると、老犬になった時に歩けなくなってしまう場合もあること…など。
多頭飼いをしている人に相談したところ、膝が外れても自分で器用にはめているから大丈夫(笑)、とあまり心配している様子がありませんでした。

我が家は雫が初めてのワンコなので、どんな些細なことでも、どのような状態が深刻なのか、そうでないのか、その加減の見極めができず、手探り状態。
今回のことが、相談した方のように楽観的に考えて良いものなのか、正直わかりませんでした。
そもそも、膝の問題は成長とともに問題がなくなったとばかり思っていたところ、実際はそうではなかった。これが事実。悪化していくと歩けなくなってしまうとあれば、あまり楽観的に考えられなくなり、不安になってしまいました。

 

そして情報収集する中で見つけたのが、(前記事の)例の動物病院というわけなのです。

そこでの膝蓋骨脱臼の診察は、
左:レベルⅡ〜Ⅲ
右:レベルⅠ〜Ⅱ
前の病院の診断より症状が進んでしまったように感じるだろうが、診断は主観によるものだから、と慰められました。
レベルⅡ〜Ⅲというのは手術するレベルらしいのですが、これより重い症状のコでも手術をせずに治ったコもいるので、がんばれば手術なしでいけるかも。とのことでした。

通常、膝のお皿の骨は、滑車の溝をスライドするように動くそうですが、雫の場合はその溝が浅いかほとんどなく、お皿の骨がプラプラと横滑りしてしまっている状態。ももの内側と外側の筋肉のどちらかが萎縮して、そちらに引っ張られてしまっているから、ちょっと触っただけでもすぐに外れてしまう。ただ、外れた場合でもこのプラプラ状態では痛みはほとんどないだろうとのこと。
また、膝の骨がずれやすいため、それをかばうような歩き方をしてきたせいで、膝下の骨が若干わん曲していると指摘を受けました。実は、歩く時に内股になるのがかわいいと思っていたのですが、これは本来あるべき状態ではなかったらしく、驚きました。。。

そこで雫は、手術無しを目指して、ももの筋肉をしっかりつけて正しい位置で膝を動かし、滑車の溝をしっかり作って、膝の骨を溝から外れないようにしていく治療をすることになりました。

膝蓋骨脱臼の一般的な治療である手術では、骨を削って溝を作るそうですが、その骨をどれほど丁寧に削ったところで、微妙な凹凸により痛みがあること、また溝を作ったところで筋肉の萎縮の問題が解決していないとどうしてもそちらに引っ張られてしまうのでまた外れてしまう。すると再手術になること。
その先生のもとには何度か手術してどうにもならなくなったコも来院するのだとか。
先生は、手術をしたところで、痛みがあったり、再発したりするならばと、手術をせずに治療することを始めたそうです。(手術しか治療方法がない場合もあるので、手術を否定しているわけではありません。)

自宅では筋力アップのために、屈伸運動をして、病院ではレーザー治療。レーザーをあてて、筋肉を温めて柔らかくし、痛み物質を流して痛みを軽減させます。(←記憶が正しければ。)
雫の場合は、週3回のレーザー治療から始め、シンガポールに引越し直前は、2週間に1回の頻度までになり、両膝ともグレードⅠまで来ていました。
ここまでは、先生の予想の半分のペースで順調そのもの。ライアンの屈伸の仕方が良かったのか先生にも褒められていましたっけ。

とはいえ、その間も良くなったかと思うとまた外れやすくなったり、波を繰り返しながらです。雫もよくがんばってくれました。

 

前記事でも書きましたが、完治する前にシンガポールに引っ越してしまったので、今も、良い時もあれば悪い時もあります。
通院当時より良くもなっていませんが、悪くもなっていないように感じます。

最初の時のように膝がプラプラで溝がほとんどないような状態だと痛みは感じないそうですが、良くなっていく過程で溝がしっかりして来た時に膝が外れると痛みが出るそう。でも、その段階を経ないと完治には至らない。
早く、その段階になりたいような、でも痛いのはかわいそうなような。

 

これからもずっと大好きなお散歩がずっと続けられるように願いつつ、屈伸運動です。


お散歩楽し〜♪

雫、これからもがんばろうね。

 

今日もお付き合い頂きありがとうございます。

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