いつかのお散歩です。
実は雫家、引越し前の住まいは、シンガポール建国の父であるリー・クアンユー氏の私邸の近くでありました。
不動産屋さんが何か言っていたような気がしていたけれども、ワタクシあまり気にも留めず、シンガポールに来てまもなくの頃、雫と近所を散歩していたらなにやらものものしい雰囲気で、ガードマンに「道のあちら側を通って下さい。」と言われたのでありました。
帰宅後、どんなVIPの家なんだと地図を見てみるも、そこにはなんの記載もなくて、帰宅したライアンにその出来事を報告したら「それはリー・クアンユー氏の私邸だよ、不動産屋さんも言ってたよ。」と。
あーそうだったそうだった、そういえば言ってたなー。
いくら政治音痴の私でも、氏の名前はさすがに聞き覚えがありました。
とはいえ、無知とは怖いもの知らずです。
その後は、その道を歩く時はきちんと向こう側を通るようになったのは言うまでもありません。
その後、2015年3月23日にリー・クアンユー氏が91歳で逝去されました。
遺書で私邸の取り壊しを主張していたとのことだったので、いつから取り壊しが始まるのか、私は妙にソワソワしていたのですが、リー氏の長女が住み続けることになり取り壊しは当面なくなりました。
さて、前置きが長くなりましたが、こちらが故リー・クアンユー氏の私邸です。
白い塀が続きます
今でこそ、このように塀の近くを歩けますが、かつてはNGでした。
ご存命の頃はこちらとこの先の両端にガードマンが常駐していました。
当然ですが、内側は見えません
ガードマンの詰め所から番犬にもならない狆様が出て来ましたよ。
なになに?わたちのこと?
私邸の前の通りには遮断機も設置されておりました。
昔は何かの折には使用されていたそうですが、雫家が近くに住んでいた時には稼働しているのを見たことはありませんでした。
そして、逝去後は遮断機も撤去されました。
遮断機の名残
シンガポールに住み始めてすぐ、ライアンの勧めで読んだ本。
リー・クアンユー氏のことももちろん載っています。
読まされたとも言うが…
一時代が過ぎて、その歴史の舞台に立っている、なーんて思うと感慨もひとしお。
雫にとってはただのお散歩なんだけれども、ね。
なかなか興味深いです。
今日もお付き合い頂きありがとうございます。
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