試着室から出て来た時

シンガポールは常夏で一年中半袖で過ごすこともあって、ウッカリしていました。
ある記事を書こうと写真を撮るだけ撮って、そのうちブログに上げようと思っていたのですが、日本はいつの間にか季節の変わり目ではないですか! 半袖ネタはそろそろ季節外れ…ですが、お彼岸前ならギリギリセーフ? ということで、慌てて書いています。

シンガポールには年に2回国を挙げてのセールがあるのですが、そのセール期間にライアンの1年分の夏物を仕込もうと思っていたのに、出張続きのためセールに出遅れ、残念ながら定価で購入することになった頃のことなので、数ヶ月前のお話なのですが…。

 

そんな前置きはともかくとして、今日は私の本業(予定)のファッションのお話です。

 

ライアンは自分のことを、ファッションがわかっている、と思っているようですが、実際のところは、自分自身のファッションにあまり関心がありません。おそらく…ファッション音痴です。なぜなら、もし少しでもファッションに関心があるならば、試着し喜んで買った服のことを、一瞬で忘れてしまうなんてことは無いと思うからです。引き出しに入っている服を見て、これなんだっけ?と言ったのを聞いた時には、私は冗談かと思いました。え?!つい1週間前に買った服のこと、もう忘れたの???
それくらい、ファッションに関心がない、言ってみれば、ファッション音痴な人です。

そのような人の服をどう選びましょうか。
ライアンは仕事柄、一緒に仕事をする人の年齢層は幅広く、いろんな文化背景を持っていて(要は外国人)、その上富裕層。プライベートの時間を一緒に過ごす機会も結構あります。
つまり、ライアンの私服には、世代や地域を問わない好感度の高い服が良いのでは?と考えました。

もうちょっと説明しますと、オシャレすぎる、つまり個性が強すぎる服はいらない、と言ったらいいでしょうか。
アパレル系のお仕事をされている方は、おしゃれであることがお仕事のようなものかもしれませんが、ライアンの場合は、それは求められていません。むしろ、おしゃれすぎたり、とがった服の場合、そのキャラに合わない可能性の方が高いのです。
「破れているわけではないですよ、これはデザインです」とか
「丈が短いのが、今流行っているんですよね」など
その服の説明をしなければならないようなものは、その人に合っていないと考えます。
それに、ある地域の人にだけ人気があるとか、若い世代にだけ人気があるとかそういう特定の人にだけわかるおしゃれさよりも、幅広いジャンルの人に好感を持ってもらえるようなものの方がライアンには良いと思います。
もちろん、何か着たいものがあるならその気持ちを尊重しますが、ライアンの場合はそもそもそんなこだわりはありません。ということで、誰からも好感を持ってもらえるものがライアンにとって良い選択だろうと考えました。

つまり、普通で無難な服の中から、その人らしさを出すようなもの、というのが、ライアンの服選びの基準です。

 

さて、ライアンは私のカラーの勉強の練習台として付き合わされておりましたので、私はライアンのパーソナルカラータイプを把握しており、TPOも好みもわかっていますので、お店で目についたものを「これどう?」「こういうの好きでしょ?」と見せると、「いい!すごく好み!!!」と良い反応が返ってきました。
いそいそと試着室に入っていって、試着室から出てきた時の笑顔といったら! はい、満面の笑み、でした。
我ながら、私、やるな!と思いました。
自分に合った服を着て、お、この自分、ちょっといいな!と思うと、ファッション音痴でも相当うれしいものなんだそうです。
で、結局どれを買うのかと思ったら、全部購入するとのこと。

 

それが、こちら。(この他に、このトップス全てに合わせられるショートパンツも購入しました。)

 

カラー診断というと、派手な色ばかり勧められたりするイメージがおありかもしれませんが、私が行っているcolor+shape®︎ではむしろ定番色を大事にしているので、派手すぎることはありません。ライアンはブルーベースの肌色で、ネイビーは本人も好きだし、似合うのもあって、ネイビーばかり選びがち。あまり色がないのもつまらないということで、今回はベストカラーのパープルも選んでみました。色がはっきりしているから一見派手そうですが、本人の肌色に合っているので、着ると案外なじむ色です。
また、今回は全て薄手のニットを選んでいます。ニットの素材感はライアンの肌タイプに合い、それに、いわゆるTシャツ生地よりもカジュアル感は抑えられ(この歳になると、逆にTシャツを着ていくところは減り、出番があまりありません)キチン感が出つつも、カッチリしすぎないので、非常に出番が多いです。今まではポロシャツを好んで着ていましたが、ポロシャツよりもきれい目になるので、使い勝手が良いようです。40代以降の男性にオススメ!

 

個別にご紹介します。
ネイビーメランジ:Tシャツ型のニットで、おしゃれっぽい雰囲気です。メランジもライアンの肌タイプに合います。単色ニットとは違うニュアンスがあるのもポイント。

ベージュ:ベージュの中でも赤みのあるベージュです。このベージュはブルーベースでも着こなせるベージュ。首が細くて長いライアンには襟付きだと安心感があります。

パープル:ライアンのベストカラーのひとつなので、着るとそこまで派手にはなりません。ニットのマット感(光を吸収する)が色みを抑えているのもあります。

ネイビー白ライン:一見すると、普通のボーダーTシャツのようですが、案外凝っています。こちらもTシャツ型のニットで、良く見るとネイビー部分にも織りでボーダーになっています。布地にニュアンスがあるもの(織り方が複雑なもの)が大好物なライアンのツボに入りました。

 

女性の場合はメイクやアクセサリーでどうとでもコーディネートが出来ますが、男性の場合はそういったテクニックを使うことが出来ないので、色や素材の選び方の基準を持っているか持っていないかで、手前味噌ながら、選ぶのに差が出るなぁと感じています。別に服に限ったことではなくて、身の回りの何にでも使えるから、知っていて損はないと思っています。。。

 

このところ、ライアンはまずこのブランドからチェックするようになりました。
そのブランドとは、Massimo Dutti

日本未上陸ブランドのMassimo Duttiは、あのZARAの上位ブランドです。
ライアンはひょろりとして身長もあるので、その分手足が長く、日本のブランドはほとんど丈が足りません。アメリカブランドは丈も足りますが幅も広くて、借りてきた服のようになってしまいます。細身で丈もあるということで、今まで大抵ヨーロッパブランドから選んでいたのですが、シンガポールに来て、Massimo Duttiに出会ってからは、まずはここから。洗濯機で洗ったら伸びちゃうかな?と心配したトップスが意外や意外、全く問題なくて、それ以来普段着はここばかり。値段も手頃で、体型にも合い、シンプルな服が揃っているブランドです。

 

チャチャッと選び、試着したらそれが全部気に入ったとのことで、おかげで良い買い物が出来た〜♪全部似合って良かった〜♪と相当な喜びよう。私も選んだ甲斐があったというもの。
夫曰く、ファッションが苦手な人って、似合うのがわからないから苦手だと思うだけで、似合うのがわかったら絶対にうれしいって!と、まあ、褒めてくれることくれること。私もうれしく感じておりました。

それなのに、あぁそれなのに。なぜ1週間で全て忘れるんだ…よ…。

ただね、試着室から出て来た時の、あのうれしそうな、はにかんだ笑顔は本物だったな、とは思います。というか、思いたい。いや、思わせておくれ。

 

今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。

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