自宅の売却を通じて、私はモノを持つことに対して考え方が大きく変わりました。
が、その前に、なぜそう思ったのか、その辺をお話させて下さい。
3日間で家1軒分の荷物を見直した時(→記事)に、まず衝撃を受けました。
モノは、使わないと劣化するのです。
例え新品のモノでも明らかに劣化していました。私たちは留守宅でも換気システムを稼働させていたので、たまに自宅に戻った時に淀んだムッとする空気を感じることはありませんでした。それでも、新品のモノに錆が出ていたり、質感が変わっていたりといろいろ劣化しておりました。また棚に入っているものもホコリっぽいと言いますか、変な表現をしちゃいますと、ちょっとよそよそしく感じるのですよね、不思議なんですけど。(←ニュアンス伝わるかな?)
そして、モノは買う時にはもちろん、処分する時にも大層お金がかかるのです。
組み立て家具など自分たち自身で分解出来るものは、バラバラにしてレンタカーでせっせと清掃センターに運びました。レンタカー代はかかったものの、それらの処分費用はかかりませんでしたが、労力はそれはそれは大変なものでした。
一方、分解できない大きなものは業者さんに処分を依頼。自分で動かせないものや処分方法を悩むものをこの機会に処分しました。例えば、大きな植木鉢は自分で処分できないものの代表でした。植木鉢自体かなりの重量もあって、土の量も大量。とても動かせません。しかもその大量の土を処理する場所が確保できません。樹木を植えしまっている場合には、何でどう伐採したらいいのか(生木もノコギリで切れますか?)、そして根が張っていると土は固くなり、抜くこともままならず、もう手も足も出ませんでした。ということで、業者さんにすがり、費用をかけてなんとか処分することができたというわけです。
それから1年半経ち、自宅に一部残しておいた荷物を実家で預かってもらうべく、再び引越し作業です。
モノを持つとそれだけで費用がかかるものです。もちろん移動費用も含めてです。
桐のタンスや和服などは倉庫に入れてしまうと劣化の不安があったので、実家で預かってもらう手はずでした。タンス2棹、そのタンスの中身、書類等が少々、これらがメインで、量は大してありません。
事前に不動産屋さんに立ち会ってもらい、業者に見積もりを依頼することに。2社ほど見積もりをお願いしようとしたのですが、1社には予約が埋まっていて車の用意が出来ないと断られてしまいました。よって、見積もりをお願いできたのは1社のみとなってしまいました。事前にネットで相場を調べていた金額の倍以上と、想定のはるか上の価格を提示されたのですが、選択の余地など微塵もありません。
ちなみに、時期は2月の下旬でした。引越しのピークは3月だろうから混んでいないはずだと思っていたのですが、今や引越し業界は人手不足で2月でも既に枠がないらしいです。私たちの引越しは急に決めたのもあって、当日まで1週間くらいしか時間がなかったし、しかも日付限定での引越し依頼でしたので、仕方のないことだったのかもしれません。
さて、自分たちで行う荷造りは、ダンボール10箱程度でしたので短時間で済みました。壊れ物もなく、衣類がほとんど。バサバサッと適当に突っ込んでしまってもすぐに荷解きするので、神経質に梱包する必要もなかったからです。
ただ問題は、時間の余裕がなかったことでした。荷物出し当日の朝にシンガポールから日本に一時帰国し、すぐ梱包、荷物出しの流れになっていたのです。
前回の大断捨離の時に、掃除用品などは処分せずに残しておりました。すぐに売却引渡し出来ない場合には必要だと思ったからです。ですから雑巾にするつもりの使用済みタオルやブラシ、スリッパ、洗剤等々がまだあったのです。
時間があればそういったものは処分してから移動したかったのですが、その時間がありませんでしたので、やむなくそういうゴミの類も一緒に引越し荷物に詰めなければなりませんでした。。。
実家に引越した荷物のうち、処分したゴミの量は大きなゴミ袋6つ分になりました。ゴミだとわかっていて移動させたもの以外にも、大断捨離から1年半経つうちに、必要だと思っていたものが不要になったからです。
自宅から実家に引越しさせたもののうち、タンスを除いたその半分くらいはゴミだったというわけです。
ゴミに引越し費用をかけたとは、どれほどの阿呆なんでしょうか。。。
と、以上のように大量のモノを短期間で一気に処分してみて、私はモノについて改めて思いました。
■使わないモノは劣化するという事実
■モノを処分するにも費用がかかる現実
■モノの処分にもタイミングがあるということ
今まで引越しを何度も経験しましたが、これほどまでにモノを処分したことも、考えさせられたこともありませんでした。
断捨離本も相当数読みました。ミニマリストのブログを読み漁っていた時期もありました。私なりに断捨離を進めてきたつもりでしたが、モノと時間的物理的距離をおくと見えてくるものがあるのだと感じました。
次は、このことから学んだモノの持ち方について、私の考えをまとめようと思います。
雫の出番がなかったから、最後にニッコリちるちゃんをこっそり貼っておきましょ
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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