私と雫の意思疎通っぷりは、ライアンもビックリなくらいでして。
一緒にいる時間が長いからお互いの考えていることがわかる、というのももちろんあるのですが、種を超えての考えの共有と言いますか、言語以外で会話をしているとでも言いますか、絶妙なタイミングでの雫の反応は、私自身もちょっと怖くなることがあるくらいです。
今朝、私は別室で身支度をしていたところ、雫がリビングからトコトコトコと私のいる部屋にやって来ました。ちらりとその顔を見た瞬間、私は雫がトイレをしたことを教えに来たとわかりました。目が合った時間は1秒もありません。
雫のトイレのタイミングは決まった時間ではなく、日によってまちまち。なのに、私はなんとなくそれがわかりました。雫も、トイレをしたよ、ということが私にきちんと通じたとわかったようでした。
そして、私が立ち上がるのと同時に雫はくるりと向き直り、ここまで来たのと同じように、再びトコトコトコと歩き出しました。落ち着いた足取りです。私も雫と一緒にリビングに戻り、見ればやっぱりトイレを使ったあとがしっかりと残っていました。
私はトイレをきれいにして、雫のお尻をチェック。それから小さい頃の名残で海苔のカケラをあげる。いつもの所作は無言で、流れるように行われました。
私と雫にとっては、言わんとしていることが通じる、というのは日常茶飯事なので、取り立ててどうということもなかったのですが、たまにその様子を見るライアンは、とてもビックリするようなのです。
え?何、今の!
なんで、わかるの?
我が家にnCloudというものがある、と仮定します。iCloudのようなものです。
私と雫はnCloudで情報や考えを共有していて、ライアンは共有出来ていない。繊細さを持ち合わせていないと、そもそもnCloudにアクセス出来ない仕組みです。
今朝のトイレの件でも、私は、雫がトイレをしてあると予めわかっていたことなのだけれど、一方で、あまりの正確さに我ながら感心してしまいました。つまり、わかっていた自分と、それに(わかっていたことに)驚く自分が、同居している感覚。
繊細な自分はnCloudにアクセスしやすく、そうでない自分は経験や知識から雫のことを考えて理解しようとしている、この差。だから、間違うこともある。ただし、nCloudにアクセスしているときは間違いようがないのですね、共有なのだから。。。
と、我が家ではまことしやかに語られています。
ちなみに、ライアンのnCloudへの道はまだまだ険しい。
それから、改めて言う必要はないかもしれませんが、nCloudの「n」は苗字のイニシャル。我が家の造語です。
みなさまのお宅でも、◯Cloudありますか?どうでしょうか?
おっさんにはイマイチ通じないのよねー
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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