「元祖お座敷犬狆」の雫の座敷感覚

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畳の上だと映えますでしょ、わたち

犬ではなくて、狆

日本の国犬、狆。
徳川五代将軍綱吉に愛玩されたことでも有名です。

 

古代以来、江戸時代になっても、日本には犬を室内で飼う習慣はなかった。それが狆だけは例外で、室内で飼われていた。そのため、狆は犬とみなされておらず、犬と猫の中間に位置する動物と認識されていたらしい。(〜『犬の日本史』より)

 

なんて、興味深い歴史!
世が世なら、管理人のような庶民が、狆と生活することなんて出来なかっただろうことを思うと感慨もひとしお。
平成に生きて良かった。

ともあれ、狆の性格はこのような歴史が作り上げたものなのなのでしょうね。
オフ会で、4、50狆が集まっても、吠えるコがいないので静かなものです。
雫もほとんど吠えません。
歴史的に、吠えて要求する必要のない環境にいたということでしょう。DNAに刻まれているのかな。

そうそう、確かにやってもらうことを当然のように待っている傾向はあります。
何というか、そのーー、姫キャラ?

ワンコさん達は、取って来い遊びが好きなコって多いと思います。
大人気犬種の飼い主さんであるお友達は、ずっと投げ続けなきゃならないの〜って話していましたっけ。
ところが雫の場合はというと・・・
おっさん、取ってきて!
と目で訴えます。遊んでもらっているのはライアンの方。お好みではない様子。

ソファに飛び乗るも自分では降りられないので(膝が弱いので、その方が都合がいいのですが)降ろしてもらうのを待っている。
わたち、降りたいんですが?
と気づいてもらうのは当然のように、声も出さずに待っている。(降りたい合図はする)

おトイレを使った時は、
わたち、おトイレしましたよ。のおちゃん、片付けないの?
と無言で管理人のもとに顔を見せに来る。(別の部屋にいるとき)

雫はトイレを一発で覚えて、きれい好き。家具を噛んだりすることもほとんどなかったし、いろんなことを察知して、空気を読ませたら天下一品です。
飼い主孝行なコで助かってます。

座敷かそれ以外か

今のシンガポールの家に畳の部屋はありません。(日本の自宅にもないのですが。)座敷とは、本来畳を敷き詰めた部屋を指すようですが。
雫は部屋(座敷)とそれ以外を完全に理解しています。

座敷と外

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お散歩行ってきたよ

こちらは、散歩から帰ってきたところ。足が汚れているから、きれいにしてからでないと部屋に入れないと思っています。教えてないけど。

日本の家には玄関があって、上がり框があることが多いことと思います。
管理人の日本の自宅ももちろんそうです。
散歩から帰ってきて、玄関から上がり框に勝手に上がってしまうことはありませんでした。
段差もあったので、玄関で待って、足を洗いにお風呂場に連れて行ってもらうのを待っているという流れでした。

ところが、こちらシンガポールの家には玄関というものがありません。(便宜上、玄関とブログには記載していますが。)
雫の後ろに見えるシルバーの扉、これはプライベートエレベーターです。我が家の場合、エレベーターと居室の間にホールがあって、そこを玄関的に使っています。

このコンドミニアムにはシンガポール人も管理人宅同様日本人も、欧米人、インド系、いろんな人種の方達が住んでいますが、みなさん靴を脱いで家に入っているようです。(プライベートエレベーターで乗り合わせた時にチラ見えした。)
そういえば、この物件以外を見せてもらった時も、お友達の家を訪問した時も、どこの住人も人種問わず家のドアの前で靴を脱いでいましたね。
だったら、日本の玄関のようなものがあったら、便利なのになぁと思うんですけど。

話が脱線してしまいました。
エレベーター前の黒い半円形のマットは埃落とし。
雫が立っているところで靴を脱いで、雫の前の黒いラグを上がり框的に使用しています。
エレベーターを降りたところから居室部分まで、すべて同じ床材仕上げで、段差もありません。

雫はもちろんエレベーター前のラグは踏みます。が、上がり框ラグは踏みません。教えてないのに(2回目)。

そして普段家にいる時は、居室からドアの外に出ません。例えドアが開いていたとしても。(これから散歩に行く時は別。)

この黒い上がり框ラグは雫にとってちゃんとウチ(座敷)とソト(外)を分ける境界線の役目を果たしています。

座敷と座敷以外

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わたち、ここで待ってるね

こちら、メインベッドルームのバスルーム。
洗面台、トイレ、シャワブース、バスタブがあります。使っていない時、ドアは開けっぱなしにしています。
雫の散歩後はこちらのシャワブースで足を洗うので、雫も馴染みがある場所ではあるのですが、ここには若干の段差があるからか、勝手に入ることはありません。いつも手前までです。

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足元アーーーップ

わかりにくいですが、2センチくらいの段差があります。

リビングから他の部屋には自由に出入りするのですが、リビングの隣にあるもう一つのバスルームやバルコニー、洗濯機が置いてあるヤード、これらは若干の段差があるからか、部屋つまり座敷じゃないからなのか勝手に入ったりすることはありません。
もちろん、教えたわけじゃないのですが(3回目)。

どうやら、雫にとって部屋(座敷部分)は入っていい場所、くつろぐ場所、部屋じゃないところは入ってはいけない場所、そもそも雫の場所ではなくて作業スペースといった認識があるようです。

ちなみにキッチンは、リビング横にあり段差もないので自由に出入りします。が、料理中は入ってきません。
キッチン手前で、待っています。別に教えてないけど(4回目)。
作業スペースってわかっているのでしょうね。料理が終わって食事し始めると、落ちているものがないかチェックしに入って行きます。

最後に

家の中にだって危険なモノがあります。何も教えていないのに(ははは、5回目)、独りで入ってほしくない場所には入らない雫さん。
それには、本当に目をみはるばかり。
さすが、元祖お座敷犬。やっぱり歴史が違います。堂に入ってます。

座敷以外はお女中さんのテリトリー。お犬様には関係のない場所。
さしずめ、管理人は狆飼い官女、いやいや下働きか。。。

 

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