シンガポール駐在歴も6年を越え、日本人駐在員とその家族の中でちょっとした古株になりつつあり、驚愕しているこの頃です。(一般的に2、3年で他の国にスライドか本帰国の駐在員が多いです。)
そんな古株の私たちが当たり前にしていることが、意外や意外、当たり前じゃなかったことに、先ごろ友人と話していて気が付きましたので、本日はここでシェアしようと思います。
先日断捨離についてのあれこれを書いたばかりなので矛盾しているように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私的には矛盾していないというのを先にお断りしておきます。
というのも、大量に日本から消耗品を持ち帰る時のお話をこれからするのですが、いやいや、消耗品はあまり持たないようにするんじゃなかった?と以前の記事を読まれた方なら思われるはず。
が、そこにはシンガポールならではの事情があるので、まずはそこから。。。
ご存知のようにシンガポールは大変国土が狭いこともあり、もの作りがほとんど行われておりません。そのためおおかたの製品は輸入でまかなわれています。日本のように在庫管理がしっかりされていて、欠品がほとんどない生活をされている場合にはピンと来ないかもしれませんが、ここでは欠品は日常茶飯事です。
もうすぐ無くなりそうだから買っておこう、とか、あそこで売っていたはずだから買っておこうと思って行ってみたら、無い!なんてことはザラ。あっても日本とは比べ物にならないくらい高いくせに、質はイマイチだったり、逆に無駄な高スペックゆえ高かったり。あのー、トイレットペーパーやティッシュペーパーの4枚重ねなどという高スペックは求めてませんからっっっ!
と、そんなこんながちょっとずつ積み重なって、消耗品類をシンガポールで調達するのがストレスというか、面倒になってしまいました。しかも、ライアンも私も日本に一時帰国する機会が非常にあるので、シンガポールで消耗品を探し回るくらいなら日本で買ってきた方がむしろ楽なくらいだったのです。
つまり、大量に荷物を持ち帰るとは言っていますが、消費した分の消耗品を補充しているだけなので、消耗品をあまり持たないことと、些細なストレスをなるべく減らす、という私のポリシーに沿う方法だというわけです。
さすがにトイレットペーパーやティッシュペーパーはシンガポール国内で調達しますが、それ以外のほとんどは日本で買って持ってくるというサイクルになりました。
さて。
一般的に飛行機で荷物を運ぶとしたらスーツケースに限る、と思われがちですが、非常に使えるのが段ボールです。
何人もの友人に聞いても、ガラ空のスーツケースを日本に持って行き、帰りは調味料などシンガポールでは手に入らないものを詰め込んで帰ってくるとのことで、段ボールを使っている方は友人の中にいませんでした。便利なのになぁ、もったいない!
ところで、段ボールだと移動はどうなるのかとお思いですよね?
もちろん、自分で運ぶことはしません。ご存知クロネコヤマトには空港宅急便というサービスがあるのでそちらを利用します。
この空港宅急便サービスというのは、利用の空港に荷物を送っておくことが出来るサービスで、このサービスがあるからこそ段ボールが使える、ということでもあります。
私は一時帰国の際には、都内のホテルか実家から空港に向かいます。時間によっては通勤ラッシュに巻き込まれてしまうこともあります。そんな時にスーツケースをいくつも持って移動するのは厳しいです。また、地下鉄のすべての出入口にエレベーターもないですし、女性ひとりで移動するなら大きなスーツケースだったら1つがせいぜいでしょう。また、リムジンバスを利用する場合に預けられる荷物は1つのみ。
ということは、飛行機の預け入れを最大限に利用して日本から荷物を持ち帰りたかったら、事前に空港に送っておくしかないのです。そして、どっちみち送るのだとすると、容量と重量を考えると段ボールが最適なわけです。
段ボールなら何でもいいとは思うのですが、私的に使いやすいのはクロネコヤマトの段ボールです。私はいつも一番大きなサイズを使用しています。これは宿泊先のホテルでももちろんクロネコの店舗でも手に入りやすく、強度もしっかりしているのでオススメ。
実家→成田空港→シンガポールと移動して、この程度の傷み具合です
容量は、イメージ的には大きなサイズのスーツケースと同じくらいでしょうか(計算したらよいのですが、文系頭にはめんどくさいので省略)。スーツケースと違って風袋に重量を取られてしまうことがないので、重いものを入れたり、高さがあるためかさ張るものを入れるのにも適しています。そして、スーツケースの場合は横にされたり縦にされたりしますが、段ボールだと比較的逆さまや横にされにくいように思います。また、スーツケースのように微妙な凹凸がないので、曲げたくないものを入れたり、変な隙間が出来なくて詰めやすいのも利点です。
注意点としては、飛行機の重量制限はクリアしていても、宅急便扱いの重量を超えないようにすることです。
どういうことかと言いますと、我が家の場合は搭乗の預け入れ荷物の重量制限が優遇されているので、調子に乗って段ボールの方に重いものを中心に入れたら、宅急便の重量制限25キロをはるかに越えてしまったことがありました。こうなると宅急便扱いにならないので、空港宅急便サービスが使えない事態になってしまい、急遽中身を減らした経緯があるのです。
空港宅急便を利用する場合には、搭乗2日前に荷物を出すこと、配送料の他に別途手数料648円がかかりますが、それを差し引いても余りあるサービスだと思います。(ラッシュ時に重いスーツケースを持って移動することがどれだけ大変か体験者ならお分かり頂けるはず!)
ちなみに、航空会社による宅配サービスもあるようですが(目的地の空港で受け取れる)、私は利用したことがありません。私の場合は、荷物を引き取りに来てもらうのを待っている時間が惜しいので、自分の都合に合わせて持ち込み出来るクロネコの空港宅急便の方が使いやすいからです。また、一応空港で段ボールが傷んでいないかを自分の目で確認し、場合によっては補強したいからというのもあります。言うまでもありませんが、段ボールの方がスーツケースより強度は弱いので、中に何を入れるかは考慮する必要はありますよ。
それから、ついでにもうひとつ。
シンガポールから日本に到着して、空港から荷物を送りたい時にもありがたいサービスがあります。
宅配便のカウンターで受付するときに、海外でクレジットカードを使用した明細を提示し、カード払いにすると、非常にお安く荷物を送れるサービスがあるのです。私のクレジットカード(日本発行のもの)では、荷物1つ500円で送れます。お得!
お持ちのカードにどんなサービスがあるのか、調べておくといいかもしれませんね。
・・・と、日本から荷物を持ち帰るときの雫家的テクニックをお話しさせて頂きました。
実は段ボール以外にも使えるモノがありまして、雫家では段ボールと、この〇〇〇〇〇を使い分けているのですが、ここまででもかなり長くなってしまったので次回に持ち越しさせてくださいませ。
何かご参考になりましたら、うれしいです。
ヒントは雫と一緒に写っている、コレ!
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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