どんなに好きですばらしいものでも、悲しいかな、人はいずれそれに慣れてしまうものです。
それはどんな分野においても同じで、例外はないのでしょうね。
雫家がやーっと見つけた居心地が良くておいしくて、ドッグフレンドリーなレストランだって、それは同じこと。ちょっとお高いことを除けば(シンガポールは物価が高いので仕方がないのですが…)、完璧だったレストランさえもです。
この日、雫とどこに行こうか?と考えて、向かったのはデンプシーヒル。いくつか候補のお店が出たものの、時間的に席が空いてなさそうだとか気分とか、なんだかんだと条件は絞られて、確実に居心地が良くておいしいお店が残りました。
シンガポールではワンコは公共の交通機関は利用できないので、デンプシーヒルにはタクシーで向かうしかありません。ですから、お店の目の前までタクシーで行こうと思えば行けるのですが、それでは雫の散歩にならないので、離れたところで降りて、目的のお店まで歩いて行くことにしました。
この日はカンカン照りですごく暑くて、歩き始めた瞬間体力を奪われました。タクシーでお店の前まで行かなかったことを後悔した私です。
ところがちるちゃんは、あちこちの匂いが気になり、全然前に進みません。相変わらずのお散歩下手っぴさん。
なんでそんなところを歩きたがるのよー
こんな人、今までいたっけ?
この方にちょっかいを出す雫を見たかったのに、雫は完全スルー。がっかりな飼い主でした。
お店に着くと、スタッフは私たちのことを覚えていてくれて、すぐ席に案内されました。
オーダーはこちら。
いつものオリーブたっぷりのパンも、毎回頼んでしまうブラッターチーズもやっぱりおいしい。それ以外のお料理ももちろんおいしい。ここはデザートもなかなかなのです。(これは初オーダー!)
お料理もおいしいし、スタッフも感じが良くてサービスも良し。
なのに残念ながら、私たちの中で目新しさがなくなっておりました。食べるともちろん、おいしいのはおいしいのですが、以前のような感動がないのです。ううう、なんてこと・・・!
ここシンガポールでは雫と一緒に行けるお店の選択肢が少ないこと、私とライアンは気に入るとついつい続けて行ってしまうことから、よくそんな事態になってしまいます。
今回は、自分たちの気持ちに正直に、ちょっと違和感を覚えた今の段階で対処することにしました。
つ、ま、り、
・・・お気に入りのレストランですが、しばらく距離を置こうと思います。・・・
せっかく見つけたレストランを飽き飽きする存在にしてしまうのはあまりにも切ないので、また新鮮な気持ちで訪れることができるようにするために、断腸の思いでの処置であり、封印です。仕方ありません。
今このタイミングで気付けたから、対処ができるとも言えるわけで、うん、まあ、よかったです。
・・・んんん?えっとー、恋愛か何かの話みたいになっちゃったけど、レストランの話ですよ。
てへ♪ なんのこと?
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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