とりあえず、会社をつくってみました

今年の初め、こんなことを書きました。

３年間に渡り、真剣に色と向き合い取り組んできた結果、ようやっとcolor＋shape®︎コーディネーターに合格したことをご報告する内容でした。

その後、３月にディプロマ授与式がありまして、

晴れて独り立ち出来ることになったのですが、いやーここからが想定以上に長かった。。。

私の場合、ビザの関係でここシンガポールで仕事をするにはそれなりの手続きが必要です。私とライアンで調べた限りでは、２つの方法しかありませんでした。
１つ目はどこかにお勤めして、LOC (Letter of consent）という就労許可を得る。
２つ目は自分でシンガポールに会社を起こして、そこからLOCを得る。

１つ目の問題点は、このcolor＋shape®︎というカラーシステムが日本人向けに開発されたものであるため、様々な人種の人々が暮らすシンガポールで限られた範囲の中でしか有用でないものを理由に雇ってくれとはなんとも虫が良すぎるだろうということ。
２つ目の問題点は、会社を作るのに日本円に換算してどうやら800万円以上はかかりそうだということ。ライアンは駐在員ですから、いつどんな辞令が下るかわからない立場です。せっかく時間と労力をかけて会社を設立できたところで、異動の辞令が出たら泣くに泣けません。私のビザはライアンに付随したものだからです。

ということで、シンガポールで活動することは難しいと判断しました。

そこで、次に考えたのは日本で活動することです。
しかし、ここでも海外在住がネックになりました。当然ながら、今の私は日本に住所がありません。となると、個人事業主として活動することが出来ないとわかりました。
そこで、ライアンと出した結論は…、「だったら、会社を作ろう！」でした。

ところがちょうどその頃、我が家は自宅の売却を進めているところでしたので（→記事）、会社を設立するにあたって、自宅の住所は使えません。実家に住所を置くことも考えましたが、郵便物や諸々の手続きを考えた場合、何かと不便でした。ライアンの会社にも近くて（出張で頻繁に日本へ行くため、何かと便利）、私たちにも馴染みのある場所ということで、銀座に住所を置くことにしたのです。

とは言ったものの、また海外在住の壁が立ちふさがりました。
いまやレンタルオフィスの業者はたくさんあり、またそのサービスも細分化されています。気になるところを次々と下見・面談して回りました。が、業者はたくさんあっても実のところ、こちらの希望に合うところはあまりなく、やっと気に入ったところを見つけても、会社設立メンバーが海外在住者のみの場合には受け付けてもらえないなど、なかなか条件が整いません。
その検討を一時帰国のたびに行っていたのですが、限られた中でしか検討出来ないため、時間だけがやたらとかかってしまいました。
そしてついに、活動をするのに最適な場所を見つけることが出来、なおかつ住所も決まりました。

そして、司法書士さんにお願いして書類を作成してもらい、私たちの方でも諸々の書類を整えて、やっとのことで法務局へ書類を提出。

先月末に登記が完了しました。
晴れて、会社設立です！

そしてようやく、このたび登記と印鑑証明を取りに行き、実際に自分たちでも確認したというわけです。

繰り返しになりますが、いやー、長かった。。。

正直に言えば、途中でやめたくなりました。
ディプロマ授与式の後、母が亡くなり、会社設立のことやこれからの活動のことを考える気持ちの余裕が無くなってしまったからです。が、そこはライアンが踏ん張ってくれました。

海外在住でありながら日本に会社を作るとなると、時間の自由度が減る分、どうしても月日だけはやたらと費やすことになってしまいましたが、それでも今の時代、調べればいろいろなサービスが充実しているのですね。いい時代です。
まさかね、この私が、会社を持つことになろうとは思いもしませんでしたから。
ただ、調べれば調べるほど、良い情報もそれなりの情報も一緒くたになっています。そのたくさんの情報の中から自分にピッタリの情報を選り分けるのが腕の見せ所とでもいいましょうか。
はい、いい勉強になりました。

ということで、なんとかスタートを切る前段階まで整いました。
さて、ここからもうひとふんばりです。
まだまだ決めなきゃいけないことが盛りだくさん。ここで書いてしまったからには、やらないわけにはいきませんね。自分で自分を追い込んでみましたよ（笑）。ははは。

はい、そして。
みなさまご存知この方は、このたび起しました会社の名誉社員。お仕事はかわいい担当です（笑）。

どうぞよろしくお願いします！