ゲンキンなおいぬさま

シンガポールでは、ペットは公共交通機関を利用できないため、雫と一緒に移動するときにはタクシーを利用しなければなりません。
我が家は通過交通のほとんどないエリアにあるため、移動の時にはタクシーを呼ぶ必要があるのですが、アプリでサクサク〜と呼べるし、タクシー料金も日本に比べるととってもお安くて、ありがたい限り。

 

この日もタクシーをアプリで呼んだので、到着をロビーで待つのですが。
ロビーに入ったら、雫はすぐさまスンスンスンと匂いを確かめながらあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。好き勝手に歩き回ります。(それ、ドッグランでもやってください・・・)

 

そこへなんと、コンシェルジュのうちのおひとりが雫のためにオヤツを用意してくれていて、取り出しました。

彼女、大の犬好き。ですが、最近飼っていた愛犬を亡くしたばかりで、別れがあまりにも辛かったから今は新たに犬をお迎えする気にはなれないらしい。
それでも犬好きには変わりなく、雫のこともかわいがってくれて、仲良くなろうと努力してくれます。

それなのに、雫は人見知り、犬見知り。抱っこもあまり好きではない。

彼女が雫に近づこうとしても、ピューっとあっちへ行ったり、こっちへ行ったりしてしまいます。
そう、雫はつれないくらいの人の方が好きなのです。

 

ところが、この日は別狆のよう。
自ら彼女に近づいて行き、オヤツをもらいます。

 

お座りも伏せも、何度も何度でもやっちゃいます。

なんて、簡単なんだ! 従順すぎるにも程があるぞ?!

見ていて恥ずかしくなるくらいのゲンキンさ。
オヤツを目の前にすると別狆に変わるおいぬさまなのでした。
雫よ、人見知りはどこへやった??

 

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