雫という名前の由来

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雨粒にぬれたプルメリア。しずくがキレイ。

名前どうする?

我が家に迎える狆を探している頃、ライアンとどんな名前にしようか話題になりました。

狆は日本の国犬だから、やっぱり和っぽい雰囲気がいいよね。
大奥で寵愛された犬だから、徳川将軍家にちなんだ名前のコもいるね。
お、和菓子から名前をとっている。なるほど、かわいらしいね。

こんな会話をしていました。

そこに管理人がフッと思いついた!
源氏物語から名前を頂くってどう?ちょっとカッコよくない?完全に「和」だし。

源氏物語と言っても、当然、原典に当たるわけがありません。
愛読書、漫画「あさきゆめみし」を思い浮かべます。そうです、なんとなく思い出すだけ。読み返すことすらしなかった。

「紫」って、まあ、言ってみれば色だし。
「末摘花」、うーん、ないない。
「空蝉」虫は苦手なんだよね。
「朧月夜」のおぼろってどう?日本の風景とか自然を連想させるのもいいね!

そう、「おぼろ」に決まりかけていました。

ボツ?

ちょうど同じ頃、年賀状を作成している時期でした。
例年通り、ライアンがパソコンを操作し管理人がデザイン指示を出す二人三脚で、夜空の中エッフェル塔を牛が登っているなんともシュールなデザインを作り、悦に入っておりました。(丑年でした。)
さて、印刷しようか。

でもよくよく考えると、年賀状って元旦に見るもの。元旦てつまり、1月1日の朝。
朝に夜空の背景ってどうなのよ。
と、あえなくボツ。(大量印刷する前だったのが救い。)

はい、なんだか途中が長かったのですが、「おぼろ」に決まりかけていた未来の我が家の狆ちゃんの名前は、同じような理由でボツになりました。
朧月夜って風流で素敵だけど、夜を連想させるのはイメージが渋くなっちゃう。元気ハツラツな若い狆にはそぐわないかも。音の響きは好きなんだけどな。

そうです。名前は一生ついてくるもの。若い時も年を重ねてからも、ぴったりな名前でなくてはなりません。狆はその愛くるしい姿が特徴ですから、渋いイメージは我が家の狆にはちょっと違うな、と管理人は思い直しました。(あくまでも主観です。)

そこで、日本の美しい風景や自然というコンセプトだけ頂くことにして、またもや、管理人がひらめいた!
そして、「雫(しずく)」となりました。当初のコンセプトである源氏物語からは離れちゃいましたね。

夏の朝、ひんやりとした空気の中に見る朝露
しとしと雨が降っていて、軒先からこぼれおちる雨の滴

そんなイメージ。

名前が決まっていても、どのコが我が家に来てくれるのかはまだ決まっていません。
が、妄想だけは止まりません。

ねーねー、あそこから雫がトコトコ歩いてくるのを想像してみて!かわいいね。
ねーねー、雫のケージはどこに置く?
ねーねー、このコが。。。雫なんじゃない?

2009年12月、やっと本物の雫を迎えることができたのでした。

え?雫ですよ。

犬を飼ったら犬の登録をしなければなりません。
それもなんだかうれしくて、二人で役所に届出に行きました。
ここで、まさかの出来事が!

なんということでしょう。
ライアンは登録用紙の名前の欄に、

しずく

とひらがなで書いているではありませんか!

管理人が気付いた瞬間に提出してしまいました。で、受理された。

あれだけ、「あめかんむり」に「下」と書いて、雫と言っていたのに。
どうして?と聞いたら、役所の人で読めない人がいると困るかなと思って。

えーーー!そこは配慮しなくてもいいところじゃない?
だって、私達が決めた名前は漢字で「雫」だよ。

ということで、公式には(なのか?)ひらがなで「しずく」になったのでした。

この出来事は、忘れた頃にやってくる血統書の登録名を見る前のこと。
そういう意味では血統書の名前が正式な名前なのかな。
血統書上の名前を先に知っていたら、それでもよかったかも!というくらい、かわいらしくて素敵な名前が付けられていました。

今となってはそれも、思い出。

この数年後に、シンガポールに引っ越すことになって、私達の転出届と一緒に、雫の分も提出してリセットになったから。
で、今現在はシンガポールの機関に登録しているわけですが、その登録名は「Shizuku」。
今度は英語での登録になっています。
いつになったら、「雫」と登録できるのでしょうか?

しかも、あんなに悩んでつけた名前なのに、呼び名はどんどん変わっていく。。。まあ、そんなもんです。

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